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2009年06月22日

55.GP2(1)

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いよいよGP2の初戦をスペインで迎えた。

今年も大勢のルーキー、F1候補生がエントリーしている。

その中でもF1のサードドライバーとしてメディアに報じられている恭子と顕児への注目度は高かった。

「フリープラクティスでは2人とも振るわなかったなぁ。」

「まだ全力で走ってないのは明らかだったけどな。」

プレス関係者も、2人の1ラップごとに様々な評価を下し始めた。

今年の注目株は、2人のほかにも3人ほど居た。

だが、女性ドライバーで、しかもF1のシートに一番近いと評され、さらにF1でもワールドチャンピオンを取れる可能性が充分にある・・・と、高く評価されている恭子への注目度は絶大なものがあった。

最近は恭子の写真がモータースポーツ関連雑誌だけでなく、ファッション誌にも取り上げられるようになった。

フリープラクティスを終えた今も、世界配信しているファッション誌「ポルト」の取材を受けている真っ最中だ。

「顕児、影薄いぞ・・・。」顕児は、背後から冷やかすようなセリフで声をかけられた。

宮城だった。

「あれ?今日、来てたんですか?」

「バーカ、このあとF1の予選だぞ。サードドライバーの仕事、忘れてたろ?」

「あ、そうでした。」

「タヨタF1、今回も速くなってるじゃないか。」宮城が言った。

だが、明らかに余裕を感じさせる言い方だった。

なぜなら、発足2年目のホワイトGP、そして発足1年目のミヤギGPがシーズン序盤の3レースで表彰台を独占し続けていたからだ。

「僕が宮城さんに報告するのもどうかと思うけど・・・、速いといってもバトルできる速さじゃないんですよ・・・。」顕児が悔しそうに言った。

「そういう所をじっくり勉強しておいてくれよ、顕児クン。」宮城は、タヨタF1のサードドライバーとして顕児に学んで欲しいことをほのめかしながら笑った。



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posted by 北乃 道晴 at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 055.GP2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月23日

55.GP2(2)

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GP2は基本的に週末2レース開催となっている。

今年はF1ヨーロッパラウンドの前座レースとして毎回開催されるスケジュールになっている。

まず土曜の第1戦で、フランスのペリアと南アフリカのボールドマンがデッドヒートを展開し、1位、2位を分けた。

注目の恭子は3位、顕児も4位に入る大健闘を見せた。

ポディウムに上り、シャンパンファイトをしている恭子の姿は、美しさもさることながら、愛らしい存在感から関係者やファンの好感を一気に集めることになった。

「キョーコ、飲めなくて残念だね。」表彰台の中央に立つペリアが恭子に声をかけて笑った。

「えへ、少しだけ舐めちゃった。」ペロッと舌を出して恭子が笑った。

その日、続けてF1第4戦の予選が始まった。

宮城が顕児に言った様に、オーストラリアでのF1開幕戦から、シーズン当初から着実にタヨタF1は速くなっていた。少なくとも、過去10年のタヨタのチャレンジの中で最速のマシンに成長しているのは自他共に認めるところでもある。

だが、ホワイトGP、ミヤギGPの速さは異常事態とも言えるほどだった。

この事態は、F1関係者の中で危機感と期待感を入り混ぜて受け止められていた。

今回の予選でもタヨタが好タイムを連発して軽々とQ2進出を決めた。

しかし昨年のチャンピオンチーム、フィオーレF1の1台がQ1敗退という波乱も起きた。

そして、ミヤギGP。

軽々とQ1を1位、2位で通過してしまった。

「今年の新生チームがさらに完成度を上げている!」パドックがどよめいた。



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posted by 北乃 道晴 at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 055.GP2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

55.GP2(3)

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1年前に日本の自動車メーカーが手放して発足した新チーム、ホワイトGPもQ1を3位5位で通過。

ちなみにホワイトGPは昨年、コンストラクターズチャンピオンこそ逃したものの、エースドライバーがワールドチャンピオンを獲得する快挙を挙げている。

「やはり金かぁ・・・。」プレスの1人がため息をついた。

その言葉をたしなめるように、

「いや、金を呼び込む実力があればこそだよ。」とベテラン・カメラマンの男が言った。

その後、Q2でもミヤギGPは1位、2位通過。

さらにQ3でも1位、2位を奪取し、決勝のフロントロウを独占した。

タヨタはQ3で善戦し、今シーズン4戦目にしてようやく決勝レースのグリッド2列目となる4番ポジションを獲得した。

ホワイトGPも安定しており、3位、5位のポジションをキープしてQ3を終えた。

そして、予選終了と同時に、再び宮城の元にプレス関係者が黒だかりになって集まる騒ぎになった。



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posted by 北乃 道晴 at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 055.GP2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする




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