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2009年06月28日

59.別れ・・・そして夢へ(4)

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「恭子が!?」顕児は叫んだ。

表彰式とプレスインタビューを終えてモーターホームに戻ってきた顕児に、宮城はすぐに切り出した。

「すぐロンドンへ戻れ。車も待たせてある。恭子ちゃんが倒れた。」宮城は目を伏せながら言った。そして、呆然としている顕児に、
「急げ!」とだけ叫んだ。

顕児はミヤギGPのスタッフが運転する車で空港へ向かい、チャーターしてあったプライベートジェットでロンドンへと飛んだ。

ロンドンでもミヤギGPのスタッフが車で迎えに来ており、リージェンツ・パークのロンドン医大病院へと連れて行ってくれた。

車中、「キョーコの家族にも連絡は入れたが、到着は明日になるだろう。」と説明を受けた。

ロンドン医大病院の受付で恭子の居場所を確認し、ICUで治療を受けていることを知った。

ICUへ案内されると、意識のない恭子がベッドに横たわっているのを目にした。

「恭子。」顕児が、ICUの窓から声をかける。

そのとき担当医が顕児に声をかけた。

「妊娠中毒症が起因となった心臓発作です。ご自分で病院へ連絡を入れて頂けたので、最短時間で救急車で収容することが出来ましたが・・・。」

「今の容態は・・・?」顕児は全身が熱くなり、不自然な発汗を感じながら担当医に聞いた。

「残念ですが・・・、今晩もつかどうか・・・。全力は尽くします。」そう言って、担当医はその場を離れていった。

「そ、そんな・・・。」

顕児はICUの大きな窓に頭を押し付けて、足元を見続けていた。



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posted by 北乃 道晴 at 08:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 059.別れ・・・そして夢へ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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